このコーナーでは、木造住宅や木材について寄せられる質問のなかで、皆さんにお知らせした方が良いと思われる内容について掲載しています。
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A1. 地元の木を使っていただくことで、地元の産業振興と森林整備を進めるためです。

会員は、何らかの形で地元の木材に関わっています。その会員が、地元の山々に手入れ不足の森林が増えてきていることに危機感を抱いています。間伐が遅れて生育の悪い林、伐採後に植林されず草地化した林(広葉樹を伐採した場合は、自然に生えてくることが多いですが)等が、明らかに増えています。
このままでは、自然災害に弱い山が増え、私たちの子孫が安全に暮らせなくなるのではないか、また、森林には地球温暖化を防止する働きがありますが、その働きが弱まり、将来の生活環境全体がより過酷な状況になるのではないか、と考え、地元の木材をより多く使うことで、このような悪い流れを良い流れへ方向転換できないか、そのためには微力でも何かすべきではないか、と考えました。
また、家作りには、木材が必ず使われますが、地元の木を使った家作りについての情報が十分とは言えない状況だと感じましたので、消費者の方を対象とした情報発信をすることで、地元の木材の利用が促進されるのではないか、と考えました。

A2.一般的には、本体工事費の10~20%と言われています。

一般的な住宅建設に係る費用を、本体工事費・設備工事費・付帯工事費・諸経費と大まかに分類した場合、本体工事費は全体の約60%を占め、そのうち10~20%が木材の材料代と言われています。よく「国産材を使うと高くなる」と言われますが、材料代自体は思ったよりも安いのではないでしょうか?

A3.一般的な木材であれば、外国産や他県産の木材と同等です。

木材の価格は、国際的な相場の影響を受けつつ、県内の取引相場で値段が決まります。したがって、同ランクの木材であれば、地元の木材が外国産や他県産の木材に較べて特に高いとか、特に安いということはありません(これは一般論であって、実際には様々なケースがありますので、価格についての責任は負いかねます)。

A4. 地元の木材を使うというコンセプトは共通です。

「地元の木材を使う」というコンセプトは共通ですが、会の取組み内容は違います。当会は一言でいうと「地元の木材利用の窓口」ですが、みやぎ版住宅は、宮城県の独自基準を満たす優良住宅の普及を目指して性能評価等が制度化されており、みやぎ版住宅を建設できる工務店を登録制としています。
当会会員の「(有)武山住宅」は、みやぎ版住宅の登録工務店です。

A5. 自然素材ですので、シックハウスになり難いと言われています。

シックハウスの多くは、建築材料や接着剤、防腐剤、塗料等から発生する化学物質によって起こります。近年はシックハウスについての諸規制が強化され、工業的に作られた建築材料の安全性も以前より高まっています。
木材は自然素材であり、塗装や接着をしていない木材であれば、工業的に作られた建築材料のようにシックハウスを引き起こす化学物質がほとんど発生しないので、より安全性が高い材料と言えます。
最近は、人体に優しい自然素材の木材用の塗料等も製品化されています。

A6. 現在は、県内で伐採されるスギ材の半分が、合板に使われています。

以前は、合板の原料は外国産の木材がほとんどでした。しかし、地元資源の有効活用や自然保護のために、合板会社が積極的に地元の木材を使うようになり、今では県内で伐採される木材の約半分が合板用となっています。全てスギ材でできた合板や、スギと外国産の木材を重ね合わせた合板があります。

A7. 良いか悪いかは、消費者の方がご自身で判断してください。

この会は、大手ハウスメーカーの家を否定するつもりはありません。
大手ハウスメーカーは、企業力に優れ、均質な住宅を大量に供給できる能力があります。このようなことは、地元の中小工務店ではできませんが、細かい消費者ニーズにも柔軟に対応できるという、大手ハウスメーカーではまねのできないすぐれた利点が地元の工務店には有ります。
家についての価値観は、人によって千差万別だと思います。どのような家が良いか、それは消費者の方がご自身で判断していただきたいと思います。

A8. トラブルやクレームは、当事者同士で解決していただくことになります。

この会は、地元の木を使った住宅の普及を通じて地域振興と森林の整備促進を考える任意団体で、設計士や工務店等の会員登録も、その善意を信じて自己申告制となっています。
この会が直接的・間接的に関わった住宅等において、何らかのトラブルやクレームが生じた場合は、当事者同士(例えば施主の方と施工業者の間)で解決していただきます。
当会は、それらの仲裁をしたり、補償したりという責任は負いかねます。
詳しくは、「免責事項」をご覧ください。

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