木材の優れている点
断熱性が高い
木材には、肉眼では見えないような、とても小さな穴がたくさんあります(多孔質といって、湿度調整にもおおいに関係があります)。この小さな穴には、空気を蓄えています。このため、木材自体の温度が変わりにくく(断熱性が高いということです)、肌触りに温か味があります。このことは、寒い冬に、木と鉄やコンクリートを触って較べてみていただくと、温かさを実感できると思います。
調湿機能
木材は、湿気を吸収したり放出したりする性質があり、室内の湿度を調節する働きがあります。一説では、普通の杉柱一本でビール瓶半分から1本分の水分を吸収すると言われています。
やわらかくしなやか
木材の表面は、鉄やコンクリート等に較べて柔らかいので、転んでしまったり、物をぶつけてしまったとき、その衝撃をある程度吸収してくれます。木の床を裸足で歩くと、その柔らかさとしなやかさ、肌触りの良さを実感できると思います。
軽くて強い
木材は、同じ重さの鉄等に較べて強度があります。このため、木造住宅は建物全体を軽く作ることができるので、地盤への負荷が軽減されます。
木材利用が環境を守る
リサイクルと再生産が可能
木材は、リサイクルが可能な材料です。柱等の製材品や合板を作る時に出る端材や、住宅の解体材は、木質ボード(木材を砕いたものを、接着して作る板、作り方によっていくつかの種類があります)の材料になったり、燃料になったりします。特に最近は、工場等を中心に、バイオマス発電が行われていますが、その燃料としても大量に利用されています。
また木材は、木の苗木や種・土・水・空気・太陽の光・そして樹木を守り育てる人の手があれば、何度でも再生産が可能です。このため、循環型社会の実現のためには無くてはならない材料と言われています。
地球の温暖化を抑制
地球温暖化は、空気中の二酸化炭素が増加して温室のようになって、地球の温度を上昇させることを言い、その結果、海面の上昇や陸地の熱帯化・砂漠化を招く等、とても恐ろしいものです。
樹木は、空気中の二酸化炭素を吸収して成長します(光合成と言います)。そして、伐採されて木材に姿を変えた後も、吸収した二酸化炭素を放出することはありません。最終的に処分されるまで、二酸化炭素の貯蔵庫として働きます。
このため、全国的に木材の利用推進と森林の整備の取り組みが進められています。
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